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泌尿器科

Urology

慢性前立腺炎

慢性前立腺炎とは

前立腺炎の分類は以下のように分類されております。
Ⅰ. 急性細菌性前立腺炎
Ⅱ. 慢性細菌性前立腺炎
Ⅲ. 慢性非細菌性前立腺炎
a. 慢性炎症性骨盤疼痛症候群-慢性非細菌性前立腺炎
b. 慢性非炎症性骨盤疼痛症候群-前立腺痛
Ⅳ. 無症状性炎症性前立腺炎

慢性前立腺炎の診断

会陰部の不快感・疼痛や残尿感などの自覚症状と前立腺の触診、超音波検査などにより診断します。
Ⅰ)は初発尿・中間尿にて白血球・細菌を認めます。発熱・排尿痛熱(時には尿閉)などを認めます。
Ⅱ)は前立腺マッサージ後に前立腺圧出液・尿に白血球・細菌を認めます。
Ⅲa)は前立腺マッサージ後に白血球は認めますが、細菌は認めません。
Ⅲb)一方Ⅲb は白血球さえも認めません。前立腺に疾病を認めます。
症状スコアが米国より提唱されており、特に III 型の診断に有効です。

慢性前立腺炎の治療

Ⅰ.Ⅱ型は抗菌剤療法が有効です。Ⅲa型においてもクラミジアや特異性菌陽性群にはマクロライド系やニューキノロン系の投与が有効です。ただしⅢ型では、発症の機序として前立腺への尿の逆流などが想定されており、その治療に尿流低下などがあるようでしたら、アルファ遮断薬等が使用されることもあります。

症状に見合った治療が必要となります。また本邦では唯一保険適応が収載されているセルニルトンも前立腺痛や不快感に対して高い有効性があります。また痔核を合併している症例には痔疾患の治療により前立腺炎も改善することも多く認められます。さらに前立腺内の不要な分泌物や膿などを排除するために前立腺マッサージや定期的な射精が有効とされております。

慢性前立腺炎の予防

体を冷やさないようにすること、疲労をさけること、長時間の坐位を避けること、飲酒や刺激物の摂取を避けることなどが重要です。また水分摂取、整腸、軽度の運動、入浴、射精等も有効です。当院には非常に多数の患者様が通院中です。おひとりで悩まず是非ご相談下さい。

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