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泌尿器科

Urology

性感染症(STD)

性感染症(STD)とは

性行為を介して感染する疾患のことです。男性のSTDの約90%は尿道炎です。その他のSTDは性器ヘルペス、コンジロ-ム、毛じらみ、梅毒などがあります。以下に最も頻度の高い尿道炎について解説いたします。

尿道炎

A)淋菌性尿道炎

淋菌の感染による尿道炎です。感染機会後(潜伏期間 2~7日)急激に発症し、一般に非常に強い排尿時痛、尿道より濃厚な膿の排泄、尿道口の発赤などを認めます。確定診断は、尿のPCR法で淋菌を証明することで行えるようになりました。この検査は尿を出すだけの検査ですので苦痛はありません。

しかし現在、多数の抗菌剤耐性の淋菌が急増しており、内服抗生剤の投与では十分な治療ができないことも多く注意が必要です。単回の注射剤による治療が有効です。現在はB)に示すクラミジアとの混合感染も増加しております。

B)クラミジア性尿道炎

クラミジアという微生物(細菌)による尿道炎です。クラミジアは感染機会後(潜伏期間 1~3週)緩徐に発症し、排尿時痛はA)に比べると軽く、尿道の分泌物も多くなく、その性状は漿液性または粘液性です。確定診断は、尿のPCR法でクラミジアを証明することでつきます。これもA)と同様、尿検査のため苦痛はありません。

治療は、テトラサイクリン系・マクロライド系・ニューキノロン系の抗生剤の内服を7~14日間行う必要があります。クラミジアは増殖サイクルが長いため、長期の内服が必要です。マイコプラズマも同様の治療が行われます。

C)非淋菌性非クラミジア性尿道炎

大腸菌やブドウ球菌、マイコプラズマなどの細菌の感染による尿道炎です。感染機会後(潜伏期間1~5週)比較的緩除に発症し、A)に比べると軽度の場合が多いが、クラミジア性非淋菌性尿道炎と非クラミジア性非淋菌性尿道炎との間に差異は認められず、互いの鑑別は困難です。

したがって治療開始時には、非淋菌性尿道炎に対する治療として、テトラサイクリン系、マイクロライド系、ニューキノロン系の抗菌薬を投与します。治癒判定は自覚症状の改善および尿道スミア、初尿沈渣中の多核白血球の消失に基づいて行われます。

注意

  • オーラルセックスでSTDに罹ることも頻繁にあり、最近オーラルセックスによる淋菌性尿道炎、クラミジア尿道炎が急増しております。
  • 完治するまではセックスは避ける必要があります。
  • セックスパートナーにも検査・治療をうけるようにお話しください。 また感染予防には正しいコンドームの使用などを行うとよいでしょう。
  • 症状が軽快しても医師の指示通り薬を使用しないと再発することがあるため、服薬方法・期間を正しく守りましょう。

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